「あの日の出来事を思い出さない日は1日としてない」
毎年この時季になると そんな類のセリフを聞く機会が増える
決して茶化すつもりではないのですが その言葉はウソだ・・・と思う
あの震災を経験してない人は364日間思い出さない
誤解を恐れずに言うなら 震災を語る資格がない人である
震災に遭った人でも 何かキッカケがないと思い出すことはない
地震自体の怖さを語ることは出来るが 震災については語れない
それを許されるのは 震災で甚大な被害を受けた人だけである
しかしその資格を有する人たちの殆どが
「あの日の出来事をよく覚えてない」ということに気が付いた
辛いから思い出したくないという部分もあるのかも知れないが
突然の出来事過ぎて 何がなんだか分からず記憶がハッキリしないらしい
それでも「思い出さない日はない」と虚ろな目をして言うのである
忘れてしまいそうになってる自分を戒める意味もあるのかも知れない
話を聞いてると やはり地震のあった日のことは殆ど出てこない
生前の話→死んだ人の話をしても仕方がない→でももし生きてたら・・・
そして行着く先は「もっと○○してあげれば良かった」という後悔の念
皆 最後に交わした何気ない言葉と相手の表情をハッキリと覚えてる
毎日のように思い出してるのは その瞬間なのではないか・・・と思う
人はいつか必ず死ぬもので それがいつ訪れるのか分からない
事故や病気による突然死もあるし 凶悪犯に殺される可能性だってある
明日も生きてる保障なんてどこにもないのに それを考えることはしない
だから必ず後悔する そして後悔するのは常に残された側である
後悔することが忘れないことならば それも供養と呼べるのかも知れない
そんなことを思った12年目の1.17ですハイ
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