「７の日」ですな。。。
せっかくなんで　今日くらいはちと昔話を交えてアレだ･･･

大学卒業後　就職したばっかでまだ実家から通勤してた頃の話。。。
とある晴れた土曜日　ウチに若い女性のお客サンがみえましたとさ
当時　オカン以外は男４人所帯であったウチにとってはホント珍しいお客サン
むむぅ　きっとセールスか何かやろな･･･
でも何故か初対面とは思えない不思議な感覚･･･気になる！
イソイソと茶菓子なんぞを用意するオカンに彼女の正体を尋ねてみた
･･･なるほろね＾＾；

私の実家はいわゆる自営業をアレしております
今でこそ店舗と住居は別々の場所にありますが
昔は１階が店舗で　２階が居住空間ってなスタイルでありました
そそ　彼女はソノ当時のお隣サンってヤツですな
確か名前はエミちゃん･･･で　私より３コ年上
んでもって　彼女の弟であるタカシくんが私より１コ年上
歳が近いってコトもあり　当時はよく朝から晩まで遊んでおりました
彼等こそが　我が人生における唯一の幼馴染っちゅーても過言ではない

。。。私が小学校にあがる年　彼等は突然引越してった
ホントは突然ではなかった　そそ　ずっと前から決まってたコト
ただ余りにも仲が良かったんで　双方の両親が協議した結果
子供等には内緒のまま･･･ってな結論に達したらしい
（↑当時はコレでかなりオカンを責めたりしたモンです＾＾；）
まぁ告られても「引越し」の意味すら分からんかったやろけどね
ソノ後　年賀状でのやりとりは続いてたモノの
一緒に遊ぶってな機会は一度もなかった。。。

。。。にしてもオカン声デカッ！　部屋まで聴こえてますって＾＾；
そーいや息子にしか恵まれなかったオカンってば
彼女のコトを我が娘のよーに可愛がってた記憶があるとです
そして私自身も「ウチは５人兄弟である」と信じて疑わなかったｗ 
結局３時間近くも客間に篭りっきり＾＾；
ただ声のトーンが高かったのは最初の30分くらいだけで
ソレ以降は喋り疲れたのか　会話してるのかさえ定かでなかった

帰り際　私も一応挨拶せねば！ってんで　彼女に声を掛けてみると
先程のキレイな顔立ちとはうってかわって　泣き腫らしたってのが一目瞭然
声も明らかに涙声になっており　言葉にならないってな感じ･･･
最後に精一杯の笑顔で　精一杯手を振りながら帰って行った
彼女を見送った後　オカンは泣き崩れたまま言葉を発するコトはなかった
事情を訊けたのは次の日になってからのコト。。。
 
「タカシ君が亡くなった」
そしてソノ御両親も亡くなったという俄かには信じ難い事実
彼等の命を奪った犯人ってのが　アノ大地震だったというコト
彼女だけが京都で独り暮しをしており　難を逃れたというコト
引越し当時が新築やったでしょーから　築年数もまだ浅かったハズ
にもかかわらず凄まじい力で一瞬にして半壊させ　彼等の命を奪っていった
そー言えば　アノ年を最後に年賀状は届かなくなっていた
コチラから出しても転居先不明で戻ってきてた
もっと早くに気付くべきだった
既にアノ大震災から４年の歳月が流れてた。。。

ソレでも彼女が持ってきたのは悲しい知らせばかりではなかった
「半年後に結婚します」･･･とのコト
オトン＆オカンは昔の恩返しとばかりに新婦の両親役を買って出た
結婚制度廃止論者の私でさえ　彼女の幸せを願わずにはいられなかった
ソノ翌年から　また実家には年賀状が届くよーになった
そして勿論今年も届いてた･･･って　しかも写真付き＾＾；
去年の春に待望の長男が誕生したってベタな内容
んな　ク○ガキの顔をドアップで見せられても･･･ねぇ？
んでもって例によって例の如く　一番下には手書きのメッセージ
「貴司と名付けました」。。。

※コレは丁度２年前に某所にアレしたアレであります
ただ　今は個人情報保護がどーのこーのってな時代になりましたので
登場する人物は全て仮名とさせて頂きました

実家には今年も彼女からの年賀状は届いてた･･･らしい
但し　変わったハズの名字が　また元に戻ってた･･･そーな
アレだけ幸せを願ったのに　アレだけ幸せそーだったのに･･･である
家族を失った彼女だからこそ　新しい家族を大切に出来ると思ったのに･･･
理由なんて当事者同士しか分からない　ただ離婚したコトだけは間違いない
･･･貴司クンはどーなるんでそ？
「むむッ！　名字が戻ったってコトは！？」なんて
しょーもないコトを考えてしまうのは　私がヒトデナシであるが故＾＾；

ソレでも彼だけは　他のどんなク○ガキよりも幸せになって貰いたい
まだ彼自身　ソノ名前に込められた願いを理解できるワケもないのですが
もし彼女を悲しませるよーな人生を歩むよーなら　私が許してやんないｗ
んなワケで　ちと２日ほどアレしますですハイ